6-6-0.IPって?/ポート設定って?
難しいことをだらだら書いていきます。
6-6-1,IPって? |
IPはInternet Porotocolといいいます。TCP/IPという形でインターネットで普段使われているプロトコルです。 また、インターネットだけではなくコンピューター間の通信でも幅広く使われてきています。 TCP/IPでの通信はデータを細かいパケットに分けて行います。 TCP/IPでのデータのやりとりでは元のパケットにヘッダーという、送り先などの情報がつけられます。 受け取り元ではそのパケットが壊れてないかなどを確認し、送った側へ応答をします。 そして受信が終わると、細かく分けられたパケットの順番を確認し正しく並べます。 最後に、正しいアプリケーションへとデータを送ります。 ※流れ パケットにヘッダーを付けて送信→パケットはバラバラになって相手のパソコンへと向かう→バラバラの状態で来たデータを整理し各アプリケーションへと転送する。 |
6-6-2,IPアドレス |
IPアドレスとはコンピューターの世界での住所のようなものです。 補足 IPアドレスは32bit(8bit×4)で出来ています。【1bitは二進法(1or0)で一桁分を示せます。 【※コンピューター二進法しか分かりません。】 8bitを2進法で並べると11111111〜00000000までで、10進法に直すと255〜0です。 よってIPアドレスの範囲は255.255.255.255〜0.0.0.0までです。(区切りには.を使います) ※しかし、すべての範囲使えるわけではありません。 電話番号で同じ番号が無いように、IPアドレスでも同じ番号があってはいけません。(通信する先が二つあっては大変です) しかし、限られた範囲でのみ重複を許す場合もあります。 それをプライベートIPアドレスと言い、またユニーク(たった一つの)なIPアドレスはグローバルIPアドレスと言います。 |
6-6-3,グローバルIPアドレス |
グローバルIPアドレスは、前述の通り唯一の番号でなければいけません。 そのため重複しないようにするために管理をしています。 実際にインターネットに繋ぐときには基本的にグローバルIPアドレスを使っています。 ですから、IPの割り当てを管理しているところから自分のPCへとグローバルIPアドレスを割り当てて貰らわなければいけません。 管理について補足 IPアドレスの割り当ては、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)と、いうところが総合的に管理をしています。 そこから、地域IPレジストリ(アジア太平洋区域は非営利団体のAPNIC)に割り当てられます。(日本ではさらにJPNICがあります。) そしてプロバイダ(ISP=Internet Services Provider)へと割り当てられたあと、各個人のパソコン又はモデム/ルータへと割り当てられます。 |
6-6-4,プライベートIPアドレス |
プライベートIPアドレスとは、特別に重複を許されるIPアドレスのことを言います。 なぜ、このようなプライベートIPアドレスの仕組みができたかというと、一つは全てのパソコンにユニークなアドレスを付けていくと40何億しかつけられない今の仕組みでは数が足りなくなる可能性が出てきてしまったからです。 そして、もう一つは、グローバルIPアドレス(固定)だとパソコンにアドレスをつけるさいにいちいちNICに登録しなければいけません。 そこで、プライベートIPアドレスというものを作ったわけですが、実際にどのような効果があるかというと、ある一定の範囲内の数値を自分のパソコンに好きなようにつけられることです。 普通このプライベートIPアドレスではインターネットに接続しません。そこでこのプライベートアドレスとは別に一時的なグローバルIPアドレスを借ります。その設定をするのがモデム/ルータです。 このモデム/ルータには、プロバイダから、グローバルIPアドレスをつけて貰います。そして、次にこのモデム/ルータがパソコンについたプライベートIPアドレスへと情報を転送します。 こうすることで、わざわざNICに固定IPの登録をする必要もなく、また、一つのグローバルIPアドレスだけで何台ものパソコンをネットに繋げることが出来るのです。 |
6-6-5,ポート設定はなぜ必要か |
ポート設定とは何かというのがわからない方も結構いると思うので、説明します。 まず、ネットの通信にはTCP/IPという通信を使うといったのはすでに書きましたが、実際にIPだけで相手と繋がることが出来るのでしょうか 見知らぬ相手とどんな通信もすぐに出来てしまったら大変なことになってしまいます(クラック、ウィルスなどの危険性) そこで、実際の通信ではIPで探し出した相手のパソコンと、今度はそのパソコンにあるアプリケーションとコネクションしなければいけません。 例えばインターネットの場合、80番ポートといったポート番号で通信をするわけですが(基本的に80番を使うように決められているが、裏サイトなどを他のポートで立てることも可)、サーバーを立ち上げている相手に、いきなり『何とかのファイル(index.htmlなど)を見せてください。』といっても見せて貰えませんよね。 そこでサーバーソフトとルータ、ポート番号が必要になるのです。 サーバーのパソコンは80番ポートを開放、ルータは80番ポートへのアクセスをサーバーソフトを立ち上げるパソコンへと転送するように設定します。 単純そうに見えますが、意外に不正アクセスを防ぐ防御となっています。 なぜなら80番ポート以外を開放していない場合、それ以外のポートに対するアクセスを破棄してくれるからです。 基本的にルータ/ファイアーウォールは80番ポートを空けてくれているので、特に設定を変える必要は無いです。 |
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